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サービス紹介

ゼロエネルギー空調システム

AIスマート空調の概要

ゼロエネルギー空調システムとは

広い空間の中に外気や車両冷房排熱が流入するため冷房消費エネルギーが大きく、温熱環境の改善が課題となっています。当社では、この課題解決を目指す取組みとして、馬車道駅を実証フィールドに、再生可能エネルギーとデジタルテクノロジーを活用した新たな冷房システムの開発に挑戦しました。従来は広い空間を均一に冷房運転していましたが、お客様の密度分布や温熱環境のデータをセンサにより取得し、お客様が多く集まる時間帯や場所を予測して、必要なところに必要な量の冷房運転を行います。また、再生可能エネルギーを活用する事によりゼロエネルギーでの空調実現を目指します。

※当事業は、環境省の「CO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業」のひとつとして認められており、現在使用している冷房消費エネルギーを再生エネルギーに代える技術開発と実証実験を、2019年度より2021年度にかけて行いました。

実証効果

人流データを活用した制御システム

駅構内に既設のITVカメラ映像を画像解析し、駅を利用するお客様の時間帯別の通行量を把握。収集したデータからお客様が多く集まる時間帯や場所(人密度分布)を予測します。​
人密度分布の予測結果や、気象予測データ、駅構内の様々な計測データなどを基に、エネルギー消費量、経済合理性及び空間快適性の面で最適化する制御システムを構築・運用します。
​ 地下鉄駅舎では朝夕のピーク時と、それ以外の時間帯で人密度の差がかなり大きくなりますが、構内温度を一定に保ち、快適性を維持しながら過剰な負荷の抑制を実現しています。​

実証成果

実証成果

地下駅では、広い空間の中に外気や車両冷房排熱が流入するため冷房消費エネルギーが大き く、温熱環境の改善が課題となっていました。ゼロエネ空調システムでは、地下駅特有の再生可能エネルギー利用・デジタルテクノロジーを活用した冷房運転の最適化により大幅なエネルギーコスト・CO2排出量の削減を実現いたしました。将来的に列車制動時の回線電力を利用する事により、ゼロエネ化を達成します。

■ 実証結果(省エネ効果)
・冷水処理熱量:70%以上削減 ※冷温水空調システム
・電力消費量 :40%以上削減 ※換気ファンなど
・CO2排出量 :60%以上削減
※実証運転時間帯(10時~19時)積算での評価

ゼロエネ空調システムは地下鉄駅舎だけではなく、大空間を有するあらゆる建築物や都市 空間への適用が可能です。

Tips

「2050年カーボンニュートラル」という言葉をご存じでしょうか。
2050年までに温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、実質的にゼロにするという取り組みです。企業はもちろん、個人での取り組みも求められており、より省エネ・省CO2効果の高い対策が必要と言えます。

再生可能エネルギー利用空調システム​

再生可能エネルギー利用空調システム

列車風利用空調システム(クールゲート)とは

ゼロエネ空調では、既存の空調機の稼働を最小限に抑え、再生可能エネルギーに置き換える事により、省エネ・省CO2を実現しています。地下鉄駅舎には、地下熱や列車風のような再生可能エネルギーが存在しており、これらのエネルギーを有効活用するためのシステムを開発しました。

クールゲートユニットの目的は、地下鉄駅の冷房負荷の大半を占めるホーム階の全体空調を制限し、駅利用者付近のみを効率的に冷却することで、駅利用者の温熱的快適性を確保しつつ冷房によるエネルギー消費を大幅削減することにある。​
駅利用者の温冷感、快適感に関するインタビュー調査などの結果、スポット的に冷房する方法において、駅利用者の温熱的快適性を損なうことはないということが確認できました。

クールゲートの仕組み

クールゲートの仕組み

列車風を受けて水を蒸発させることにより冷却された空気を局所的にお客様付近の空間に供給します。 これはいわゆる「打ち水」で涼しくなる原理と同じで、空調機のように大量のエネルギーを使うことなく、ホーム上にいらっしゃるお客様に向けて、わずかな水(2L/日・台)を用いて涼風を届けます。

本事例では、地下鉄駅をフィールドとしているため、列車風を有効活用していますが、この機構を送風ファンにする事で、地下鉄駅舎だけでなく地上駅をはじめ、大空間を有する様々な建築物で利用する事が可能です。

再生可能エネルギー利用空調システム

地中熱利用空調システム(プレクール)とは

新鮮な外気を取り入れる際に、外気よりも低い温度となる地下水槽水を通過させて、暑い外気を冷やします。外気を冷やすことで、空気を冷やすためのエネルギーを削減することができます。

夏の暑い外気を冷やす一方で、冬は寒い外気から熱を回収し、地下水槽と周辺の土壌を冷やすことで、夏に利用する地中熱を最大化します(季節間蓄熱)。

・7~9月 (放熱) :導入外気のプレ冷却に用いる
・11~2月(蓄熱) :地下水槽水および躯体と周辺地中を冷却
・3~6月 (保温) :冷却した地中の温度を夏季まで保温

新規事業開発・コンサルティング

新規事業開発支援

新規事業開発サービス概要

グローバル化やテクノロジーの急速な進展により、企業を取り巻く環境は急速に変化しています。そのような状況の中で、新たな収益の柱となる事業の創出は不可欠です。 株式会社SaNテクノロジーズは、数多くの企業内新規事業を経験したメンバーが中心となり、幅広い業界の新規事業立ち上げをサポートしています。

新規事業立ち上げの際、企業が自社リソースでは解決できない課題を解決するため、社内では難しい戦略策定や各種調査・分析、実証検証や必要人材の育成、サービスの立上げから安定的な収益獲得を実現するまで、お客様に寄り添いながらご支援いたします。

クラウド型 統合監視制御システム

新規事業開発プロセス

①調査設計
新規事業に求められる要件や前提の確認を行い、検討方向性を設計します。
②外部・内部環境調査
市場調査、他社事例調査、有識者ヒアリング、お客様の現状ヒアリングなどを実施し分析します。
③新規事業アイデア検討
複数の事業アイデアをご提案し、市場仮説を基に有望事業モデルをピックアップします。 利益を継続的生み出す事業全体の構造の検討をおこなったうえで、MVP(Minimum Viable Product)導き出します。
④概念検証(PoC)
ユーザーヒアリングや、必要に応じて実証検証などを実施し、MVPの検証ならびに提供サービスをブラッシュアップします。
⑤ローンチ準備
事業計画を基に投資判断をおこない、事業化に必要なリソース確保など事業スタートの準備を進めます。
⑥事業開始後の支援
事業開始後も事業が育成を様々な形で支援し、伴走することも可能です。

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